1959(昭和34)年に初のプラレールである「プラ汽車セット(前回の記事参照)」が発売されてから2年後、プラレールの歴史における最初の革命が起こります。それは、「車両の電動化」。プラ汽車セットは現在のような電動車両ではなく、手転がしで遊ぶ製品でした。もちろん子供が自分自身の手で車両を押して走らせるのも楽しいですが、やはり鉄道という物は自走する物です。
そこで、プラ汽車セット発売から2年後の1961(昭和36)年に発売されたのが、初のモーターを搭載した電動車両である「電動プラ汽車セット」です。
機関車1両にプラ汽車セットのタンク車と無蓋車を1両ずつ繋げた3両編成。機関車は、数年前までは南満州鉄道のダブサ型蒸気機関車をイメージしていると言われていましたが、2020年8月に起こった所謂"ちゃぶ台返し事件"で、ドイツの鉄道模型メーカーであるフライシュマンが発売していたBR61形という電動車•ゼンマイ車のHOゲージ車両にそっくりと言う事が分かり、今では後者の説が通説となっています。
↑モチーフと言われているBR61型(パーラーフルールより)
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回の主役:電動プラ汽車セットです。